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創業融資の審査に落ちてしまった…
事業計画書を作り込み、面接対策も万全に行ったにも関わらず、融資の審査に落ちてしまうケースは少なくありません。期待していただけに、落胆も大きいのではないでしょうか?
しかし、諦めるのはまだ早いです!
なぜなら、融資審査は、落ちる理由を分析し、適切な対策を講じることで、再チャレンジできる可能性があるからです。
- 事業計画の具体性が低い
- 資金計画に無理がある
- 自己資金が少ない
- 経営者の資質に問題がある
- 過去の金融事故や信用情報に問題がある
監修者:新城 裕史(行政書士)
経済産業省認定 経営革新等支援機関
行政書士法人リージョナルの代表。埼玉県の飲食店・建設業の補助金採択率90%以上と採択率の高さにこだわり、補助金申請に必要な書類収集や事業計画の策定など万全なサポート体制を整えている。
実際には融資を受ける人の状況や業種、ご経歴・ご実績によって、さまざまな方法があります。
「融資やサポートを断られた…」「自己資金がない…」そんな方はぜひ一度ご相談ください!
創業融資再挑戦に強い!
※本コラムでご紹介する内容は専門家および創業融資の窓口®(コンサレッジ株式会社)の監修によるもので、一般的な創業融資を受けるための方法です。
本記事では、融資審査に落ちた理由を具体的に解説し、通過率を上げるための対策方法を紹介します。
さらに、資金調達方法についても網羅的に解説することで、諦めずに創業を目指す起業家予備軍の皆さんをサポートします。
このコラムでわかること(目次)
融資審査に落ちる理由
今回は創業融資でよく利用される日本政策金融公庫を例に解説します。
創業融資でよく利用される日本政策金融公庫は、他の金融機関と比較して、低金利で、かつ、無担保・無保証人で融資を受けられるというメリットがあります。
そのため、創業を目指す多くの起業家にとって、非常に魅力的な資金調達方法と言えるでしょう。
しかし、その一方で、審査基準が厳しく、通過するのが難しいという側面も持ち合わせています。
実際に、日本政策金融公庫の創業融資の令和3年度の新規開業資金の融資実績を見てみると、融資件数は約6万件であるのに対し、申し込み件数は約9万件となっており、およそ3割は審査に通っていないという結果が出ています。
なぜ落ちる?審査基準を解説
日本政策金融公庫の審査基準は公開されていませんが、融資担当者が重視しているポイントは以下の5つと言われています。
審査項目 | 内容 |
---|---|
事業性 | 事業計画の内容が、実現可能性、収益性、将来性、社会貢献性の観点から評価されます。 |
資金計画 | 資金の使い道が明確で、計画的に返済できるかどうかが評価されます。 |
経営能力 | 経営者としての資質、経験、知識、熱意などが評価されます。 |
担保力・保証人 | 融資の保全として、担保や保証人を提供できるかどうかが評価されます。 (ただし、日本政策金融公庫の創業融資は、原則として無担保・無保証人です。) |
信用情報 | 過去の借入金の返済状況や、税金の滞納などがないかどうかが評価されます。 |
これらの審査項目を総合的に判断し、融資の可否が決定されます。
融資審査で落ちる理由5選
具体的にどのような理由で融資審査に落ちてしまうのでしょうか?
よくある5つの理由と、それぞれの理由の詳細を解説していきます。
事業計画の具体性が低い
審査を通過するためには、具体的な事業計画書を作成することが重要です。
しかし、多くの場合、以下の点が不足しているために、事業計画の具体性が低いと判断されてしまいます。
- ターゲットとする顧客層が明確ではない
- 市場規模や競合との差別化が明確ではない
- 売上目標や利益計画の根拠が薄い
資金計画に無理がある
売上目標が高すぎる、返済計画が現実的ではないなど、資金計画に無理があると判断されると、融資審査は通りません。
返済能力を適切に示すためには、以下の点に注意して資金計画を立てる必要があります。
- 売上目標は、市場調査や競合分析に基づいて、現実的な数値を設定する
- 経費は、できるだけ具体的に見積もり、過剰な支出を抑える
- 返済計画は、無理のない範囲で、余裕を持った計画を立てる
自己資金が少ない
創業融資は、原則として自己資金の有無は問われません(日本政策金融公庫の場合)
しかし、自己資金が少ないということは、それだけ事業に対するリスクが高いと判断されてしまう可能性があります。
また、自己資金が少ない場合は、借入金額が大きくなるため、返済負担も大きくなり、結果として審査に不利に働く可能性があります。
金融機関が融資を行う上で重視することは、「融資資金が回収できるかどうか」です。
そのため、自己資金を一定額以上用意することで、事業に対する本気度を示すことは、融資審査において非常に重要と言えるでしょう。
経営者の資質に問題あり
事業計画や資金計画が優れていても、経営者としての資質に問題があると判断されると、融資審査に落ちる可能性があります。
日本政策金融公庫は、特に以下の点を重視して、経営者の資質を評価しています。
- 事業に対する熱意や将来ビジョンを持っているか
- 経営者としての倫理観や遵法精神を有しているか
- 財務管理能力やマーケティング能力などの経営スキルを持っているか
- 過去の事業経験や実績はあるか
過去の金融事故や信用情報に問題あり
過去の借入金の返済遅延や滞納、クレジットカードの延滞など、金融事故を起こしていたり、信用情報に問題があると、融資審査は非常に厳しくなります。
金融機関は、信用情報を共有しているため、一度金融事故を起こしてしまうと、その情報は半永久的に残ってしまう可能性があります。
実際には融資を受ける人の状況や業種、ご経歴・ご実績によって、さまざまな方法があります。
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審査落ちを回避!通過率を上げるための5つの対策
実際に審査に通過するためには、どのような対策をすれば良いのでしょうか?
通過率を上げるための5つの対策を紹介します。
対策 | 具体的な内容 |
---|---|
事業計画を具体的にブラッシュアップする | ・ターゲットとする顧客層を明確にする 市場規模や競合との差別化を明確にする ・売上目標や利益計画の根拠を明確にする 具体的な販売戦略やマーケティング戦略を策定する ・必要に応じて、図表やグラフなどを用いて、視覚的に分かりやすく説明する |
資金計画を見直し、現実的な計画にする | ・売上目標は、過去のデータや市場調査などを参考に、過剰な目標設定をしない ・経費の見積もりは、項目ごとに詳細に洗い出し、過少に見積もっていないか確認する ・返済計画は、他の借入状況も考慮し、無理のない返済計画を立てる ・資金繰りのシミュレーションを行い、資金ショートが発生しないか確認する |
自己資金比率を高める努力をする | ・可能な範囲で自己資金を増やす ・家族や友人からの借入、エンジェル投資家からの出資なども検討する ・自己資金の使い道を明確にし、事業への投資意欲を示す |
経営者としての資質を高める | ・経営に関する書籍を読んだり、セミナーに参加するなどして、経営知識を習得する ・財務管理やマーケティングなどのスキルを身につける ・メンターや先輩経営者からアドバイスをもらう ・事業に対する熱意や将来ビジョンを明確に伝える |
信用情報に問題がないか確認する | ・信用情報機関に情報開示請求を行い、自分の信用情報を確認する ・信用情報に問題がある場合は、その原因を把握し、改善に向けて努力する |
再チャレンジはいつから?期間や注意点を解説
融資審査に落ちてしまった場合、再チャレンジは可能ですが、一定期間が空いていなければなりません(日本政策金融公庫の場合)。
具体的な期間は、審査結果の通知に記載されていますが、一般的には6ヶ月から1年程度と言われています。
再チャレンジする際には、前回の審査で指摘された点を改善し、より完成度の高い事業計画書や資金計画書を提出する必要があります。
また、自己資金を増やしたり、経営者としてのスキルアップを図ったりするなど、前回よりも評価を高められるよう努力しましょう。
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日本政策金融公庫以外で資金調達する方法
融資審査に落ちてしまった場合でも、諦める必要はありません。
もしよく利用sれる日本政策金融公庫の審査に落ちてしまっても、資金調達方法はいくつか存在します。
諦める前に!他の公的融資制度を活用しよう
公的融資制度とは、国や地方自治体などが、中小企業や創業者の資金調達を支援するために設けている融資制度です。
日本政策金融公庫の融資制度と同様に、低金利で、かつ、無担保・無保証人で融資を受けられるケースが多くあります。
ここでは、代表的な公的融資制度を2つ紹介します
中小企業信用保証協会の保証制度
中小企業信用保証協会の保証制度とは、中小企業が金融機関から融資を受ける際に、信用保証協会が保証人となることで、融資を受けやすくする制度です。
保証料は発生しますが、信用力のない中小企業や創業者が、民間金融機関から融資を受ける際に、非常に有効な手段となります。
都道府県・市区町村の制度融資
都道府県や市区町村では、地域経済の活性化や雇用創出を目的とした、独自の融資制度を設けているケースがあります。
これらの制度融資は、地域や業種、事業内容などが限定されている場合もありますが、要件に合致すれば、有利な条件で融資を受けられる可能性があります。
お住まいの地域や創業予定の地域で、どのような制度融資があるのか、事前に調べてみると良いでしょう。
民間金融機関の融資制度も検討してみよう
民間金融機関の融資制度としては、以下のようなものがあります。
銀行融資
銀行融資は、最も一般的な資金調達方法の一つですが、審査基準が厳しく、信用力のない中小企業や創業者が融資を受けることは容易ではありません。
ただし、長年の取引実績や、決算書の数字が良いなど、銀行からの評価が高ければ、融資を受けられる可能性はあります。
信用金庫・信用組合の融資
信用金庫や信用組合は、地域の中小企業や個人事業主を対象とした金融機関です。
銀行と比較して、審査基準が緩やかで、地域密着型のサービスを提供していることが特徴です。
地元に密着した事業を行う場合や、地域貢献を目的とした事業を行う場合に、利用を検討してみると良いでしょう。
ベンチャーキャピタル
ベンチャーキャピタルとは、将来性のあるベンチャー企業に対して、出資を行う投資会社です。
ベンチャーキャピタルから出資を受けるためには、優れたビジネスモデルや、高い成長性などが求められます。
また、出資 взаменに、株式の一部を譲渡する必要があるため、経営権の維持という観点では、注意が必要です。
補助金・助成金制度で資金調達
補助金・助成金制度とは、国や地方自治体が、特定の事業に対して、資金を支給する制度です。
融資とは異なり、返済する必要がないため、資金調達方法としては非常に魅力的です。
ただし、補助金・助成金制度は、申請資格が厳しかったり、申請手続きが複雑であったりするケースが多く、事前にしっかりと内容を理解しておく必要があります。
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融資審査に関するよくある質問
今回は、よく利用される日本政策金融公庫を例に、融資審査に関するよくある質問にお答えます。
はい、何度でも相談可能です。
むしろ、積極的に相談することで、事業計画の改善点や、融資審査のポイントなどを、具体的にアドバイスしてもらえる可能性があります。
相談は無料で受け付けていますので、気軽に最寄りの日本政策金融公庫の支店に連絡してみましょう。
面接では、事業に対する熱意や、事業計画の内容について、簡潔かつ分かりやすく説明することが重要です。
また、質問に対しては、誠実に答えるように心がけましょう。
服装は、スーツで行くのが一般的ですが、業種によっては、オフィスカジュアルでも問題ありません。
申し込みから融資の実行まで、1ヶ月〜3ヶ月程度かかるのが一般的です。
ただし、融資制度や審査状況によって、前後する場合があります。
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