日本政策金融公庫の創業融資に落ちた原因と再挑戦の成功戦略

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創業期の資金調達で、真っ先に候補に挙がるのが日本政策金融公庫(以下、公庫)です。

無担保・無保証での融資もあり、多くの起業家にとって心強い存在ですが、一方で「申し込んだけど否決された…」という声も少なくありません。

大切なのは、感覚ではなく事実ベースで落ちた理由を把握し、しっかりと改善した上で再挑戦すること。

本記事では、公庫審査で実際に見られているポイントを深掘りし、よくある誤解をQ&A形式で整理。さらに、すぐに使える行動ステップや成功事例を交えて解説します。

コンサレッジ株式会社 代表取締役

監修者:太田 耕一郎
コンサレッジ株式会社 代表取締役社長
支援実績503社(2025年8月時点)に対して、融資実行率93.8%、企業生存率98%を誇る、起業コンサルタント。さまざまな角度から起業を志す人に最適な融資計画やコンサルティングに強みを持つ。

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※本コラムでご紹介する内容は専門家および創業融資の窓口®(コンサレッジ株式会社)の監修によるもので、一般的な創業融資を受けるための方法です。

実際には融資を受ける人の状況業種ご経歴ご実績によって、さまざまな方法があります。
「融資やサポートを断られた…」「自己資金がない…」そんな方はぜひ一度ご相談ください!

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※本コラムでご紹介する内容は専門家および創業融資の窓口®(コンサレッジ株式会社)の監修によるもので、一般的な創業融資を受けるための方法です。

公庫審査の特徴を深掘り

公庫は「創業者を応援する金融機関」ですが、決して甘い審査ではありません。チェックされるのは、以下のような観点です。

自己資金は“量”より“質”

単に金額があるかどうかではなく、通帳の履歴から資金形成の過程が見られます。直前のまとまった入金、いわゆる“見せ金”はマイナス評価。目安は借入希望額の3分の1から2分の1とされますが、コツコツ貯めた履歴がなければ評価は伸びません。

経験の連続性と補完策

未経験業種は不利ですが、補完策があれば通過の余地は十分にあります。たとえば共同創業者の実務経験、外部専門家の関与、研修受講の証拠など。「誰の、どの力で、弱点を補うか」を説明できることが鍵となります。

事業計画書の根拠の粒度

売上=客単価×数量×稼働率、コスト=人件費・家賃・原価・広告・水道光熱といった算式を明示し、その根拠資料(見積書、相場比較、導線設計など)を積み上げているか。1年目は保守的に、2年目以降は成長の根拠を添えると説得力が増します。

資金使途の明確性

内装、機器、広告、運転資金といった使途が明確で、見積書や支払スケジュールと整合性が取れているか。ここが曖昧だと融資は難しくなります。

家計と信用の健全性

生活費の水準、税金や社会保険料の支払い状況、クレジット延滞の有無もチェックされます。家計の収支表や改善計画があると評価はプラスに。なお、公庫融資が否決されても信用情報機関には登録されません。

許認可・立地・契約の進捗

飲食や介護など許認可が必要な業種は、取得見込みのエビデンスを提出することが必須。物件の仮押さえや什器納入スケジュールなど、“実行可能性の証拠”が重要です。

面談での評価

熱意に加えて、数字で語れる落ち着きとリスク対応の具体性が見られます。想定外の質問に対する誠実さもプラス評価です。

よくある否決理由と落とし穴

否決の典型的な理由は「自己資金不足」「経験の乏しさ」「事業計画の根拠不足」「家計や信用のゆるみ」です。

特に多いのは「数字の根拠が薄い計画書」
表が整っていても、裏付け資料がなければ説得力はありません。
もう一つの落とし穴は「資金配分の誤り」です。
内装に予算をかけすぎて、開業後の運転資金が不足するケースは少なくありません。持久力を示す資金繰り表を作ることが不可欠です。

よくある誤解をQ&Aで整理

Q
一度落ちたら半年待たないと再申請できない?
A

一律ではありません。改善点を修正すれば2〜3カ月で通るケースもあります。

Q
否決は信用情報に残る?
A

残りません。延滞などの事故情報がない限り、否決だけでブラック扱いにはなりません。

Q
複数機関への同時申込みは不利?
A

不利ではありませんが、矛盾が出ないように戦略を立てる必要があります。

Q
同じ支店に再申請すべき?
A

基本的には同じ支店で問題ありません。改善点を示せればむしろ一貫性がプラスに働きます。

Q
見せ金でも金額があればいい?
A

厳禁です。通帳の履歴で見抜かれ、逆効果になります。

Q
補助金があると通りやすい?
A

プラス材料ですが、補助金待ちで資金繰りが止まる計画はマイナスです。

Q
面談のコツは?
A

「結論→根拠→補足」の順で簡潔に。想定問答集でのロープレが効果的です。

Q
個人のリボ払いや少額借入は関係ある?
A

多重借入はマイナスに見られる可能性が高いです。事前に整理しておくのが安全です。

実際には融資を受ける人の状況業種ご経歴ご実績によって、さまざまな方法があります。
「融資やサポートを断られた…」「自己資金がない…」そんな方はぜひ一度ご相談ください!

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※本コラムでご紹介する内容は専門家および創業融資の窓口®(コンサレッジ株式会社)の監修によるもので、一般的な創業融資を受けるための方法です。

再挑戦のための具体ステップ

否決理由を正確に聞き取り、改善タスクに落とす
自己資金を毎月の積立や資産売却で補強
12カ月資金繰り表とPLを作り直し、悲観/中位/楽観の3シナリオを準備
見積書や契約、許認可のエビデンスを揃える
経験不足はパートナーや外部専門家の経歴で補完
売上根拠を市場データや予約実績で裏付ける
家計の改善策を収支表で提示
面談ロープレで「結論→根拠→数値」の話法を身につける
公庫だけでなく信用金庫・保証協会付きも候補として戦略的に検討する
最後にチェックリストで整合性を検証

実際の成功事例

事例① 公庫落ち→3カ月後に700万円成功

ある経営者は1回目の公庫申請で否決。しかし、事業計画を改善し、3カ月後に再申請して700万円を獲得。「半年待て」という定説を覆したケース。

事例② 信金NG→公庫で300万円成功

SNSコンサル会社の社長は信用金庫で否決。しかし、アピールポイントを整理し直して公庫に申請したところ、300万円の融資に成功

共に他社で失敗して弊社で実行をサポートをさせて頂きました一例になります。

まとめ

一度の否決は「弱点が可視化された」サインにすぎません。待つのではなく、改善して再挑戦することが大切です。

  • 自己資金の質と根拠を整える
  • 事業計画を算式と資料で補強する
  • 運転資金を十分に見込む
  • 経験不足を外部の力で補う
  • 面談対策を繰り返す

この積み重ねで2〜3カ月後に通過するケースは実際に多くあります。
もし一人で不安なら、専門家に相談することで計画の精度や面談準備の質が一段引き上がります。

「落ちた=終わり」ではありません。小さな改善を今日から始めれば、次の挑戦が成功へとつながります。

「公庫に落ちてしまった」と不安に感じている方も、諦める必要はありません。再挑戦のための改善ポイントを整理し、専門家と二人三脚で進めれば、成功の可能性は大きく広がります。

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